ホーム 宇野系らんちゅうの特徴

宇野系らんちゅうの特徴

宇野系らんちゅうの魅力。それは発達した肉瘤と鮮やかな色彩の美しさ。

江戸時代より人々に愛されてきた金魚「らんちゅう」。特に肉瘤の発達と色彩の鮮やかさに秀でた「宇野系らんちゅう」は、美しさが際立つらんちゅうです。

大きく3系統に分かれるらんちゅうと宇野系の特徴

背びれがなく、厚い丸みを帯びた体。頭部に発達した肉瘤。金魚の中でも特に愛らしい姿をしたらんちゅうには、大きく分けて3つの系列があります。

  • 1、大阪らんちゅう

    江戸期にらんちゅうと認識されていた系列。らんちゅうの原型となります。肉瘤はあまり大きくなく、粒のような瘤が目の前に生じる程度。第二次世界大戦時に一度全滅しますが、戦後品種改良により復元されました。

  • 2、協会系らんちゅう

    明治に東京の石川亀吉氏が作ったらんちゅうに連なる系列。日本らんちう協会が品評会の基準と定めた為に「協会系」と呼ばれています。サイズが大きく立派で、頭・体・尾のバランスがよく、泳ぐ姿の美しさを重視します。

  • 3、宇野系らんちゅう

    同じく明治期に京都の宇野仁松氏が提唱した審美基準に則した系列。らんちゅうの特徴である肉瘤の発達と、体色の彩りを重んじます。また宇野仁松氏の作り出した宇野系オリジナルの血統を大切に伝えています。

当サイトで扱っている宇野系らんちゅうは、
数ある宇野系の中でも
特に宇野仁松氏オリジナルの直系に近いDNAを持っています。

宇野系らんちゅうは頭部に注目。大きくバランスの取れた見事な肉瘤。

当店の宇野系らんちゅうの特徴

宇野系は、らんちゅうの特徴の一つである頭部の肉瘤を重視します。頭部のどの位置の瘤が発達しているかにより、ビン張頭(びんばりがしら)、と巾頭(ときんがしら)、龍頭(たつがしら)と名付けられますが、大切な事はそれぞれの特徴に応じたバランスと瘤の形です。

頭(かしら)、目先、目下、フンタンの瘤の発達具合、配置などバランスが良いものが好まれます。また、宇野系では粒状で密集するような瘤よりも、大きく滑らかな表面の瘤が良いとされます。

これは見た目の美しさもありますが、経年変化の理由もあるのです。粒状瘤は早くから発達するので協会系の品評会では見栄えの良さから重宝されますが、年を重ねると形が崩れ色あせる事も多く見られます。

一方、大きめの瘤はなかなか育ちませんが、年を経るごとに艶やかに美しく発達し、長い間鑑賞を楽しむ事が出来ます。どちらが良いという訳ではありませんが、宇野系らんちゅうを楽しむ視点の一つです。

宇野系らんちゅうの魅力は美しさ。はっきりした鮮やかな色彩と模様。

らんちゅうの基本色は非常にシンプルです。赤、白、更紗(赤白模様)のみになります。
また、らんちゅうは特に「上見」といって、白地の洗面器に泳がせ上から鑑賞する為に品種改良してきた金魚です。故に体の輪郭を美しく際立たせるデザインと配色、シンプルだからこそ目立つ色彩の鮮やかさが評価に直結します。

宇野系らんちゅうは、とりわけデザイン、配色、色彩に注目します。それは元々は陶芸家であった宇野仁松氏の審美観にも由来するのでしょう。

真珠のようなテリある白地に、燃え上がるような赤で描かれる美しい模様こそ、宇野系らんちゅうの神髄ではないかと思います。
また繊細な鱗も見逃せません。上見すると、そのきめ細かい鱗の美しさに驚くでしょう。

血統を大切にするが故に保たれる特性。宇野系らんちゅうは長く楽しめる観賞魚です。

以上のようにらんちゅうの中でも、特に美しさが際立つ系列が宇野系らんちゅうですが、それには極めつけの理由があります。

実はらんちゅうに限らず、金魚は遺伝子変化が激しい魚です。ですから品種改良も活発に行われ様々な種類がいますが、同時に特性を定着させる事が非常に難しくもあります。

それは原種であるフナの形状から離れれば離れる程に顕著で、特にらんちゅうは生まれる卵の8割以上が何らかの先祖帰りや形状変化を起こします。

らんちゅうの特性を保つには人の管理が欠かせません。宇野系らんちゅうのブリーダーは血統を重んじる方が多く、他系列のらんちゅうとの交配を好みません。それは元祖である宇野仁松氏オリジナルの特徴を伝え続ける為です。

宇野仁松氏の審美観を理解し、より理想の形へ。

より美しく鮮やかに。宇野系らんちゅうを伝える方々は日夜努力されています。
だからこそ、宇野系らんちゅうと言われる個体は特性が強く根付いており、経年劣化が少なく長い間鑑賞を楽しめます。


当サイトの宇野系らんちゅうもまた、宇野仁松氏が作り上げたらんちゅうの直系に最も近い血統であり、宇野系の理想を伝える為に心血注いで育てています。
 安心してお買い求め下さい。そして是非長い間可愛がり、鑑賞を楽しまれて下さい。